OliveGuard LB
●3GGとは
3GG(一般名:3-ガロイルグルコース)は、インド・東南アジアを原産とするムラサキフトモモや北アメリアを原産とするオオマツヨイグサに含まれる希少成分です。
3GGは『皮膚の第二バリア』として知られているタイトジャンクションを増強する作用を持つことから、皮膚バリア機能の改善が期待できます。皮膚バリア機能は皮膚表面の「皮脂」や角層の「天然保湿因子(NMF)」、「細胞間脂質(セラミド)」が有名ですが、近年の研究により顆粒層の「タイトジャンクション」も重要な役割を果たしていることが判明しました。
また、角層のバリア機能を支えているコーニファイドエンベロープの成熟促進作用やフィラグリンの増加作用、肌荒れやシワの改善効果なども明らかとなっており、スキンケア化粧品や敏感肌向け化粧品への期待が持たれています。
しかしながら、3GGは天然に僅かしか存在しないため、当社では化学合成による3GGの生産方法を開発しました。
OliveGuard LBは3GGを1%配合した液体製品です。
●in vitro 試験
クローディン1およびクローディン4遺伝子発現量
クローディンはタイトジャンクションの密着部分を構成するタンパク質で、クローディンの減少はタイトジャンクションの機能低下につながることが知られています。タイトジャンクションは、「皮膚の第二バリア」とも呼ばれ、顆粒層においてバリア機能に寄与しています。
ヒト表皮角化細胞を用いた24時間の培養試験において、3GGを0.03%添加することでクローディン1およびクローディン4遺伝子の発現量がそれぞれ1.4倍、2.0倍に増加することが確認されました。
クローディン1染色
イヌ腎臓尿細管上皮細胞を用いた48時間の培養試験において、3GGを0.003%添加することでクローディン1の免疫染色に明確な差が確認された。
トランスグルタミナーゼ1は複数のタンパク質を架橋させて角層細胞の周辺にコーニファイドエンベロープを作ります。
トランスグルタミナーゼ1が増えることによりコーニファイドエンベロープの成熟が促進されます。
ヒト表皮角化細胞を用いた48時間の培養試験において、3GGを0.005%添加することでトランスグルタミナーゼ1遺伝子の発現量が1.3倍に増加することが確認されました。
・ターンオーバー促進作用
●in vivo 試験
- 角層水分量の
増加 - 多重剥離の
減少 - 肌荒れの低減
- シワの改善
- キメの改善
「新規効能取得のための抗シワ製品評価ガイドライン」に従った試験において有意な結果が得られました。
●製品情報
製品名 | : | OliveGuard LB |
組成 | : | 没食子酸グルコシル(1.0%)、水(48.2%)、BG(48.2%)、クエン酸(1.2%)、クエン酸Na(1.1%) ※含有量1%未満は省略 |
包装量 | : | 500g |
有用成分 | ||
一般名 | : | 3-ガロイルグルコース |
成分表示名称 | : | 没食子酸グルコシル |
INCI名 | : | Glucosyl gallate |